病気になる前から
みのもんたさんの番組とためしてガッテンの言いなりの母だった。
お昼どきのみのさんの番組をいつも見ていて納豆を買いにいったりゴマを買ったりと
みのさんの言いなりだった。
お若い方は知らないだろうが当時あの番組で「良い」と言われる物はスーパーで無くなるほどの影響力だった。
母はアンチエイジングや体のために。
ともともと食事に気を遣う人。
家族のためにも乾物や野菜をたっぷり使った食事を沢山用意してくれていた。
オリーブオイルや酢を取り寄せていたり
サラダ油ではなくコメ油を使っていた。
医師からの説明で腹膜偽粘液腫という病気は
自分で気が付くかなり前より体内では発症しているものらしい。
それを考えると母は「年のせい」とか「更年期」のせいにしていた
色々な体の不調はこの病気のせいだったのかもしれない。
母がこんなに食事に気を使うようになったのは
この何が原因かよくわからない体の不調を取りたくて必死だったのか?なんて考えたりします。
ご飯を作ることが好きだったのもあるけど
そう考えるとつらい中働き、私たち家族のためにおいしいご飯を食べさせてくれたなあ。
と感謝しかない。
女性らしい母は入浴後も全身にクリーム(安価なもの)を毎日塗っていたし
私が子供のころは資生堂の少し高級な基礎化粧品を使っていた。
商売屋だった我が家は生活が苦しい時もありそんな時はスーパーで安価な化粧品を使うこともあったが
子供の時に苦労した母にはこの贅沢がとてもうれしかったと私は思う。
父親を早くに亡くした母は
家族のために働き自分は修学旅行に行くこともできず
着飾ることも遊びに行くこともできなかった。
自分で働いて稼いだもので
自分の体のご機嫌を取ることは素晴らしいことといつも話していた。
こんなに自分を大切にして
ていねいに生きてきた母に病気はなんでやってきてしまったんだろう。
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